学会誌を書くにあたって著作権に関して気をつけるポイントとは?

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学会誌を書かれている方や今後書く予定のある方はいらっしゃいますか。
学会誌や学術誌はしっかりと著作権を明記しなければ問題が生じてしまう場合があります。
そこで今回は学術誌や学会誌と著作権の関係と学術誌や学会誌における転載の注意点についてご紹介します。

□学術誌や学会誌と著作権の関係とは?

ここでは学術誌や学会誌と著作権の関係について解説します。
著作権とは著作物の保護を目的として定められている権利で、文芸や芸術、音楽などのさまざまな分野で思想や感情を創作的に表現したものを指し、それを創作した人間は著作者として認められます。

論文における著作権は著作権譲渡契約書や規約によって学会への帰属が認められています。
その際には著作権上のさまざまな権利や著作物利用、著作者の責任の規定が重視されます。
著作物を論文に利用する際には著作権所有者の承諾が必要です。

しかし著作権者の承諾を得ずに論文を引用できるケースがあります。

それらについて8つの条件を解説します。

1つ目は、著作物が公表されたものであることです。

2つ目は、カギ括弧などを用いて引用部分を明示していることです。

3つ目は、引用部分を改変せず、そのまま用いることです。

4つ目は、引用は必要最低限にすることです。

5つ目は、出典を明らかにすることです。

6つ目は、公正な慣行にあてはまり、自説を裏付けるためという必然性があることです。

7つ目は、主従関係が明らかであることです。

8つ目は、原著者の意図に反したり、名誉を棄損したりしないことです。

これらの8つの条件を満たしている場合には、承諾なく引用することが認められています。

□学会誌や学術誌における転載の注意点とは?

ここでは学会誌や学術誌における転載の注意点をご紹介します。
学会誌や学術誌における転載は一般的な引用の基準を超えていると判断されるときに転載として認められます。
この時、掲載するためには元の文献の著作権者から引用の承諾を得る必要があり、無断で使ってしまうと盗用になってしまう場合があります。

転載を申請する際には、書面で申請するのが一般的でしたが、近年では学会や出版社のホームページから申請したり、メールで直接申請したりできます。

□まとめ

今回は学術誌や学会誌と著作権の関係と学会誌や学術誌で転載を用いる際の注意点についてご紹介しました。
著作物を利用する際のルールをしっかり理解していなければ、罰則を受けてしまう可能性もあるのでしっかりと理解しておくことが大切です。
今回の記事を参考にルールを守って著作物を引用しましょう。

 

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